SecureZip Mailer

SecureZip Mailer 入門書(操作手順)

はじめて使う方向けの、操作手順です。画面の名前・ボタンの文言は、アプリの表示のとおりに書いています。 動作環境(使える Outlook・秀丸メールのバージョン)は、動作環境表を見てください。

1. このアプリでできること

ファイルをパスワード付きの ZIP に暗号化し、メールの新規作成画面を開きます(件名・ZIP の添付つき)。 パスワードは、1 通目とは別のメール(2 通目)でお知らせします。

① 暗号化ZIP生成 & 1通目(ファイル添付)を起動   →  ファイルが付いたメールを送る
② 2通目(パスワード通知メール)を起動          →  パスワードを別のメールで送る

メールの送信ボタンは、使用者が押します(アプリが勝手に送ることはありません)。

2. 起動する

  1. 配布された ZIP(SecureZipMailer-vX.Y.Z-win64.zip)を、右クリック →「プロパティ」→「ブロックの解除」にチェック →「OK」 (署名がないため、これをしないと、起動時に SmartScreen の警告が出ます)
  2. ZIP を展開(右クリック →「すべて展開」)します。
  3. 展開したフォルダの SecureZipMailer.exe をダブルクリックします。
    • 警告の画面が出たときは、「詳細情報」→「実行」を押します。

3. 最初に確認する設定(詳細設定)

画面の右上の 「⚙ 詳細設定...」 を押します。

項目 初期値 説明
暗号化 ZipCrypto Windows 標準の機能で開ける方式。相手が特別なソフトを入れていなくても開けます。強度は AES-256 より低くなります
メーラー Microsoft Outlook 使っているメールソフトを選びます(「Microsoft Outlook」「秀丸メール」)
秀丸メールのパス 自動検出 「秀丸メール」を選んだときだけ表示されます。見つからないときは「参照...」で TuruKame.exe を指定します
自社ドメイン 未設定 自社のメールアドレスのドメインを登録します(5 章)。登録すると、社外の宛先が赤字で警告されます

変更は、そのつど保存されます。「閉じる」で、メイン画面に戻ります。

4. 基本の手順

メイン画面は、左右 2 列です。上から順に操作します。

手順 1: 送るファイルを入れる(「1. 送信対象ファイル」)

  • 枠の中に、ファイルをドラッグ&ドロップします。または、「ファイルを追加...」を押して選びます。
  • アプリのショートカットや、エクスプローラーの「送る」から、ファイルを渡すこともできます(11 章)。
  • 間違えたときは、一覧で選んで「選択を削除」、全部やり直すときは「一覧をクリア」を押します。
  • 件数と合計の大きさが、一覧の下に出ます。上限の目安(20 MB)を超えると、警告が出ます。
  • 注意:
    • フォルダは追加できません。ファイルを個別に追加してください。
    • 実行ファイル(.exe など)やマクロ付きの文書を入れると、確認の画面が出ます。誤送信でないか確認してください。

手順 2: パスワードを確認する(「2. 暗号化パスワード設定」)

  • 起動時に、12 文字のパスワードが自動で作られています。
  • 作り直すときは「再自動生成」を押します。手で入力することもできます(半角英数字・記号のみ)。
  • 「コピー」で、パスワードをクリップボードにコピーできます。

手順 3: メール情報を入れる(「3. メール情報」)

欄 説明
送信者名 / 送信者アドレス メールを送る人(送信者)の名前とアドレス。2 通目の文面に使われます(一度入れると、次回から残ります)
宛先 (To) / Cc 送り先。複数は「,」または「;」で区切ります
1通目の件名 1 通目の件名。初期値は「【ファイル送付のご案内】」です
  • Outlook を選んでいる場合、宛先と Cc は、メールの作成画面には入りません(未対応です)。作成画面で、宛先を入力してください。
  • 秀丸メールの場合は、「宛先・Ccを秀丸メールに自動入力する」にチェックが入っていると、作成画面に入ります。

手順 4: ① 1 通目を作る

  1. 「① 暗号化ZIP生成 & 1通目(ファイル添付)を起動」を押します。
  2. 確認の画面が出ます。宛先・件名・添付ファイル・合計の大きさ・暗号化方式を確認します。
    • 社外の宛先は、赤字で警告されます(自社ドメインを登録している場合)。
    • 問題なければ「この内容で起動」、やめるときは「戻る」を押します。
  3. メールの作成画面が開きます(件名と、暗号化 ZIP の添付つき)。
  4. 宛先と本文を確認(Outlook は宛先も入力)して、送信します。

手順 5: ② パスワードを別のメールで送る

  1. 「② 2通目(パスワード通知メール)を起動」を押します。
  2. 確認の画面が出ます。送り先が、1 通目と同じか確認できます(パスワードは表示されません)。「この内容で起動」を押します。
  3. メールの作成画面が開きます。
    • 秀丸メール: 件名と本文が、自動で入ります。
    • Outlook: 本文は自動では入りません。本文はクリップボードにコピーされているので、本文欄に貼り付け(Ctrl+V)してください。 パスワードを含むため、2 分後(またはアプリの終了時)に、クリップボードは自動で消去されます。
  4. 宛先を確認して、送信します。

① を押さずに ② を押すと、「①が未実行です」と確認が出ます。現在の入力内容で通知メールを作る場合は「はい」を押します。

5. 自社ドメインを登録する(外部宛先の警告)

宛先が社外のときに、赤字で警告するための設定です。

  1. 「⚙ 詳細設定...」→「自社ドメイン設定...」を押します。
  2. 自社のドメインを入力します(例: e-bluewave.com)。複数のときは、カンマで区切ります。
  3. 「保存」を押します。

注意: - 完全に一致するドメインだけが、自社として扱われます(a.example.com は example.com に含まれません)。 - サブドメインも含めるときは、*.example.com を追加します。 - 登録がないと、すべての宛先が「外部」として警告されます。

6. 2 通目の文面を変える

「3. メール情報」の「2通目の文面を編集...」を押します。

  • 「ひな形」で、「標準(ヘッダ情報付き)」「シンプル」を選べます。自由に書き換えることもできます。
  • 次の差し込みタグを使うと、入力済みの内容が自動で入ります。ボタンを押すと、カーソルの位置に入ります。
タグ 入る内容
{パスワード} 解凍パスワード
{処理日時} ZIP を作った日時
{元の件名} 1 通目の件名
{送信者名} / {送信者アドレス} / {From} 送信者
{To} / {Cc} 宛先 / Cc
{ZIP名} 添付した ZIP のファイル名
{ファイル名一覧} ZIP の中のファイル名
{暗号化方式} ZipCrypto / AES-256
  • 「プレビュー更新」で、現在の入力値で展開した結果を確認できます。
  • 「保存」で、次回からも使われます。

7. 受け取った ZIP を解凍する

パスワード付きの ZIP を受け取ったときも、このアプリで開けます。AES-256 の ZIP も開けます(Windows 標準では開けません)。

  1. 「受け取った ZIP を解凍...(AES-256 にも対応)」を押します。
  2. ZIP ファイルを選びます。
  3. パスワードを入力します(「パスワードを表示」で、入力内容を確認できます)。
    • 間違えたときは、もう一度入力できます。
  4. ZIP と同じ場所の、「ZIP と同じ名前のフォルダ」に展開され、そのフォルダが開きます。
    • 同じ名前のファイルがあるときは、「上書き」「別のフォルダに解凍」「中止」を選べます。

8. 暗号化方式の選び方

ZipCrypto(初期値) AES-256
相手が開く方法 Windows 標準の機能で開ける 7-Zip など、または、このアプリが必要
強度 低め 高い
向いている場面 相手の環境が分からないとき 機密性が高い資料(相手が対応できるとき)

AES-256 を選ぶと、画面に警告が出ます。送る前に、相手が開ける環境かを確認してください。

9. 安全に使うための注意

  • パスワードの別送は、同じメールの経路を使うため、盗み見への対策としては限定的です。電話やチャットなど、別の方法で伝えると、より安全です。
  • Outlook の ② では、パスワードを含む本文をクリップボードに置きます。Windows の「クリップボードの履歴」(Win+V)や、他の PC との同期をオンにしていると、履歴にパスワードが残ることがあります(要確認)。重要な用途では、オフにしてください。
  • 作った ZIP と、パスワード入りの一時ファイルは、%TEMP%\SecureZipMailer\ にできます。パスワード入りの本文ファイルは、起動時・終了時・送信のあとに、自動で消えます。ZIP は、24 時間より古いものが、次回の起動時に消えます。
  • 11 章の方法で、起動中のアプリにファイルを渡すときは、ファイルの場所(パス)を書いた小さな連絡用のファイルが、%TEMP%\SecureZipMailer\ に数秒間できます。アプリが受け取ると、すぐに消えます(ファイルの中身やパスワードは、書かれません)。
  • ファイルの内容を確認してから、送ってください。送り先を間違えると、取り消せません。

10. 困ったとき

症状 対処
起動時に、青い警告の画面(SmartScreen)が出る 「詳細情報」→「実行」。または、ZIP を展開する前に「ブロックの解除」(2 章)
Outlook が起動しない 従来の Outlook(Office16)の実機で、件名と添付の動作を確認しています。新しい Outlook は未検証です。「ⓘ バージョン情報」で、アプリのバージョンを確認して、問い合わせてください
秀丸メールが起動しない 「⚙ 詳細設定...」で、メーラーが「秀丸メール」になっているか、パスが TuruKame.exe になっているかを確認します。「自動検出」も試せます
「秀丸メールが複数見つかりました」と出る 使う TuruKame.exe を選びます
容量の警告が出る ZIP が 20 MB の目安を超えています。相手が受信できるか確認するか、ファイルを分けてください
ショートカットにドラッグしても、新しいウィンドウが開かない 起動中のアプリに、ファイルが追加されます(11 章)。毎回、新しいウィンドウで開きたいときは、config.json に "single_instance": false を書きます
設定の場所を知りたい 「ⓘ バージョン情報」に、設定ファイルの場所が出ます(多くは %APPDATA%\SecureZipMailer\config.json)

問い合わせるときは、バージョン(「ⓘ バージョン情報」)・使っているメールソフト(Outlook / 秀丸メールとそのバージョン)・どの操作で何が起きたかを、教えてください。パスワードは、書かないでください。

11. ショートカット・「送る」から、ファイルを渡す

ファイルを、アプリの画面に落とさなくても、ショートカットや「送る」から渡せます。アプリが起動して、渡したファイルが「1. 送信対象ファイル」に表示されます。

ショートカットを使う

  1. SecureZipMailer.exe を右クリックして、「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選びます(Windows 11 では、「その他のオプションを確認」の中にあります)。
  2. 送りたいファイルを、デスクトップのショートカットにドラッグします。複数のファイルをまとめて、ドラッグできます。

「送る」のメニューに入れる

  1. キーボードの Windows キー + R を押して、shell:sendto と入力して、Enter を押します。
  2. 開いたフォルダーに、SecureZipMailer.exe のショートカットを入れます(名前は「SecureZip Mailer」などにします)。
  3. 以降は、ファイルを右クリックして、「送る」→「SecureZip Mailer」で渡せます(Windows 11 では、「その他のオプションを確認」の中にあります)。

動き

  • 渡したファイルは、「1. 送信対象ファイル」に追加されます。フォルダは追加できないため、案内が出ます。実行ファイル(.exe など)を含むときは、確認の画面が出ます(4 章の手順 1 と同じです)。
  • アプリが起動中のときは、新しいウィンドウは開きません。 起動中のアプリの一覧に、追加されます。最小化していれば、元の大きさに戻って、前面に出ます。
  • 確認の画面などを開いているときは、その画面を閉じたあとに、追加されます。
  • OS の制限で、前面に出ずに、タスクバーが点滅するだけのことがあります。その場合は、タスクバーからアプリを開いてください。
  • バージョンが違うアプリどうしでは、受け渡しはしません。古いバージョンが起動中でも、新しいバージョンは、別に起動します。
  • アプリが応答しないなどで、3 秒たっても受け取られないときは、新しいウィンドウで起動します。
  • 毎回、新しいウィンドウで開きたいときは、設定ファイル(config.json。場所は「ⓘ バージョン情報」で確認できます)に、"single_instance": false を書きます。